彩の郷 ホスピスで大切にしたいこと
こんにちは!
福岡市早良区に11月オープン予定する、**住宅型ホスピス「彩の郷」**の看護師ゆうちゃんです🌿
今回は少し看護師らしく(笑)、**「そもそもホスピスってどんなところ?」**というお話から、私が彩の郷で大切にしたい看護について書いてみたいと思います。
そもそも「ホスピス」とは?
「ホスピス」という言葉を聞くと、少し特別な場所をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。
でも私が考えるホスピスは、医療を受けるためだけの場所ではなく、生活を続けるための場所です。
自宅で過ごしているような落ち着いた環境の中で、必要なときには看護師や介護職の支援を受けることができる。
病院のように一日の中心が治療や検査になるのではなく、できるだけその方の生活のリズムを大切にしながら過ごしていく。
朝はゆっくり起きたい。
好きなテレビを見たい。
家族と一緒に過ごしたい。
食べたいものがある。
そんな何気ない希望も、その人にとっては大切な生活の一部だと思っています。
必要な医療がそばにありながら、その人らしい暮らしを続けていける。
彩の郷では、そんな場所をつくっていきたいと考えています。
そのために大切になるのが、症状だけではなく、その方が感じているつらさや不安、生活背景、ご家族との関係なども含めて考えることです。
緩和ケアでは、痛みなどの身体的なつらさだけでなく、心理的・社会的・スピリチュアルなつらさにも目を向け、患者さんとご家族のQOL(生活の質)を支えることが大切にされています。
疾患ではなく、「その人」を看たい
もちろん看護師として、疾患や症状を理解することはとても大切です。
疼痛がある。
呼吸が苦しい。
食事がとれなくなってきた。
そうした変化を捉え、必要な医療やケアにつなげていくことは、看護師の大切な役割です。
でも、私が彩の郷で大切にしたいのは、疾患だけを見るのではなく、その先にいる一人ひとりを看ること。
同じ疾患であっても、大切にしてきたことも、好きなことも、ご家族との関係も、これからどう過ごしたいかも違います。
「今日は何がしたいですか?」
「何が食べたいですか?」
「誰と過ごしたいですか?」
そんな会話も、私は看護の大切な一部だと思っています。
何気ない時間も、大切な看護だと思う
病院で働いていた頃、患者さんとゆっくり話したり、一緒にリハビリをしたり、何気ない会話で笑ったりする時間が私は好きでした。
一方で、忙しい業務の中では、
「もう少しこの人と話したかったな」
と思いながら、次の仕事へ向かわなければならないこともありました。
だからこそ彩の郷では、医療的なケアをきちんと行うことはもちろん、その方のこれまでの人生や価値観にも目を向けたいと思っています。
一緒にテレビを見る。
好きだった食べ物の話をする。
ご家族と過ごす。
昔の思い出を聞かせてもらう。
一見すると「医療」ではないように見える時間にも、その人らしく生きることを支える看護があるのではないでしょうか。
彩の郷でつくりたい看護
福岡市早良区の彩の郷は、これから始まるホスピスです。
だから、最初から完成された答えがあるわけではありません。
看護師、介護職、そして関わってくださるさまざまな職種の皆さんと一緒に、
「この方にとって、今一番大切なことは何だろう?」
と考え続けられる場所にしたいと思っています。
疾患を看ることも大切。
でも、その疾患とともに生きている**「その人」を看ることを、もっと大切にしたい。**
そして入居される方だけでなく、働くスタッフにも、
「看護師になってよかった」
「介護の仕事をしていてよかった」
と思ってもらえる彩の郷をつくっていきたいです🌿
緩和ケアやホスピス看護に興味がある方、もっと一人ひとりに向き合う看護をしてみたい方。
彩の郷では、11月の開設に向けて看護師・介護職を募集しています。
ホスピス未経験の方も、まずは私たちがどんな場所をつくろうとしているのか、知っていただけたら嬉しいです☺️
参考文献・参考情報
今回の記事の医療的な内容は、以下を参考にしています。
日本緩和医療学会「WHO(世界保健機関)による緩和ケアの定義(2002)定訳」 日本緩和医療学会
厚生労働省「緩和ケア」 厚生労働省
国立がん研究センター がん情報サービス「緩和ケア」